Mug by Akari Furutani
これは古谷朱里さんのマグカップ。千駄木の「箒星」のグループ展のDMで見ていい濃度の赤色が気になって仕方がなく、急いで観にうかがったことをいまも鮮明に覚えている。ひとつひとつ手にとって、つかみ心地を確かめた。朱里さんのマグやピッチャーは、取っ手のつかみ心地がすこぶるいい。薄く平らでなめらかな取っ手の輪は、指先に吸い付くような感覚でマッサージを受けているような気持ちよさ。あたたかいものを飲むうつわに、このホッとする感覚が宿っているのだから、食器棚から出してお湯を沸かすあいだの時間から楽しみに満ちていく。このタイプのしなやかな取っ手は、プーリングハンドルという「粘土をひっぱりながら丸みを作っていくようなイメージの」技法で、朱里さんがアメリカなど海外で作陶した時に学び身につけたものだと聞いた。私にとっては、高校時代に住んでいたアメリカ北東部で身近だったネイティブアメリカンのラグや小物を思わせるプリミティブな赤なので、そのお話を聞いて親近感を覚えた。深夜のお茶にこんな柄のコースターを合わせて飲むことが多い。口作りは薄く軽やかだ。かたわらにあるのは、長男が小学校の図工の時間に削ったウッドスプーン。この口当たりもなめらかで、やさしい。心なごむ気に入りの組み合わせ。
作り手:古谷朱里
年代:2018年頃
購入場所:箒星
|
This is a mug made by Akari Furutani. I rushed to the gallery when I saw this cup in their brochure. This red reminds me of the Native American interior or accessories I was familiar with from where I lived during high school, Minnesota, the U.S. A bit nostalgic. I often drink my late night tea in this cup. Furutani’s creates great handles for mugs and pitchers. They are smooth, thin, flat, and absorb perfectly in my hand. It goes well with wood plates, wood spoons, and Kaoru Matsumoto’s terracotta plates, best when used together.
Artist: Akari Furutani
Year: around 2018
Where purchased: Houki-boshi
